フリーランスになると、会社にやってもらっていた様々なことを自分でやらなければいけなくなります。保険もその1つです。会社を退職すると、いままでと同じ保険に同じように加入し続けることはできません。しかし、日本は国民皆保険制度を採用しているため、保険に入らないという選択肢は無く、何かしらの保険に入る必要があります。
多くのフリーランスが加入する保険が、国民健康保険、通称「国保」です。国保は個人事業主や、パートタイマーなど、何らかの理由で雇用保険に入ることが出来ない人が入る保険です。加入できるのは、本人だけではありません。家族も加入できます。
会社員時代に加入していた保険に引き続き加入し続けるという方法もあります。扶養家族の保険料を払わなくてよいというメリットがありますが、今まで会社に負担してもらっていた保険料まで自分で負担することになるので、注意が必要です。
もし会社退職時に収入が激減するようなら、家族の健康保険組合に扶養で入るという方法もあります。月収10万8000円以下、年収130万円以下であれば、両親や配偶者の保険組合に組み込んでもらえることがあります。保険料を大幅に安く済めせることができるので、経済的な不安があるフリーランスは、仕事が軌道に乗るまで家族の扶養に入るといいかもしれません。
またフリーランスの場合は、特定の職種の人間だけが利用できる国民健康保険組合に入るという手もあります。例えばデザイナーであれば、アーティストやクリエイターをサポートする文芸美術国民健康保険組合に加入ができるし、フリーの芸能人の中には東京芸能人国民健康保険組合に加入している人もいます。